映画『her/世界でひとつの彼女』 huluで見たよ!

この映画『her/世界でひとつの彼女』の存在すら知らず、 何の予備知識もなかったけど、 huluの新着映画リストにいつ頃からか、現れていた赤いポスターとその中のうつろな顔の男。

公開当時にヒットしたのかどうかさえ知らないけど、

そのシンプルなタイトルに制作陣の潔さと自信が伝わってきました。

エルビス・コステロの「she」も名曲だし、 サカナクションの「ミュージック」もかっこいい曲。

こういう何の奇もてらっていない、直球タイトルのものは、 名作(または、名作と勘違いした作品(・_・;))が多いような気がします。

さて映画についてですが、 (ストーリーについて軽くふれますので、映画に興味のある方は 今すぐ見た方がよいです(^_-))

いやー最高におもしろかった! …と同時に心が、もわーっとした(-_-)

こういう近未来SFラブロマンス、デジタル社会とヒューマニティーが入り乱れた ドラマ設定は非常に大好きです! (^o^)

近未来な感じを演出するためなのか、 映画に出る人たちのズボンの腰の位置が高いのも笑えた。

見終わってエンドロールで、 レター代筆業社(ハートフル・レター社)に勤める主人公セオドアがホアキン・フェニックスあることを知って目が点になった!

知らない役者だから、先入観なく感情移入できてよかったなー、 と思ったのですが、まさかのホアキン。

あのリバー・フェニックスの弟! (リバー、生きていたらどんな俳優になっていたんだろう(‘_’))

ホアキンって、こんなオッサンになっていたのか~と思ったし、 役作りがワンダフル!とも思いました。

何はともあれ、 世界初の人工知能型OS「OS1」”サマンサ” に恋愛感情を抱き、依存していく、 中年男(離婚協議中)の孤独、他者と感情を共有することの喜び、 感情のすれ違いへの失望感、人工知能へのジェラシー、 いろんな感情をこの奇妙なドラマ設定の中で、 とてもリアリティをもたせる演技で表現していました。

どれくらい先の未来の風景だろう。 遠くない将来だし、もうすでに始まっているともいえる。

街ゆく人々が、小型のデバイスで常に誰かとつながっていて、 半径数メートルにいる人々には、あまり注意を払わない。 耳に電話を当てずに笑いながら話す人々の姿は、 ひと昔前の時代だったら白昼夢を見ている人たちそのもの。

でも、そんな風景にはもう慣れてきた。

人口知能は映画の中で主人公にこう言う、 「人間て複雑で、うらやましい」

人は誰かと、いつもつながっていたい、 でも近すぎたり、生々しすぎても、うざったい、めんどくさい… それでも、結局、人の肌に触れたい、心に触れたいという 根源的、原始的欲求からは逃れられない。

「全員130億歳」

…なるほど、宇宙130億年という歴史の単位で見ると 全ての生命は、宇宙の誕生から生命のリレーを継続している。

今まさに、テクノロジーの進化の中で、 人間のライフスタイルが、表面的に激変している。

遠くの人が近くに感じるほどに、 近くの人が遠くに感じたりする

人間がコンピューターに近づくのか、 コンピューターが人間に近づくのか

人の一生がまるごと記録される世の中はもうすぐ。

いや、もうすでに始まっている。

見たすべての風景、交わしたすべての会話、

もしかしたら思考したすべての感情さえもテキスト化され いつでも検索できる世の中も、

気がつけば現実化しているかもしれない。

「過去は自分で作り出している」   未来の老人ホームでは、 高齢者たちはヘッドマウントディスプレイ(頭部装着ディスプレイ)をつけて 仮想空間の世界を見させられ続けているかもしれない。

エンドロールにスカーレット・ヨハンソンの名前もあった。 どこに出ていたっけ? と思ったら。

なーんだ。なるほど。

監督は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、『マルコヴィッチの穴』などの スパイク・ジョーンズ。

本作品で2014年の第86回アカデミー賞脚本賞受賞とのこと。 超、納得。

デジタル社会の中で、人間はどこへいく。

人の感情は何によって満たされる?

空も、大地も、海も山も、そこにある。

とりあえず、歩き続けよう。 誰かとアホな話でもしよう。

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