喜びも悲しみも幾歳月 ヨロコビもカナシミもいくとしつき Times of Joy and Sorrow
1957年松竹映画 木下惠介監督 主演 高峰秀子 佐田啓二 灯台守の夫婦のストーリー。
戦前から戦後の時代に日本各地を転々としていく。 三浦半島から始まり、北海道の石狩や、伊豆大島、佐渡島などなど 現代の映像の見せ方、ストーリーテンポに慣れ親しんでいる目には、 正直、じーっとこの映画を見るのは少々しんどかったです。
戦時中の話なので、明るい話ではないし。 まぁ、見るときの自分のコンディションにもよるのでしょうが、 最初に見た時に途中で見るのをストップして、しばらく放置してた。
でもhuluのホーム画面を開く度に、 視聴中の番組リストの中に、表示されるわけです。
お笑い番組や海外ドラマの視聴リストの中に存在し続ける、 日本映画の名作。
幾年月も放置状態にしてはいけないと思い、 ポチッとして視聴再開!
まずひと昔前の日本映画を見るたびに思うのが、 人の話し方が大きく違う、会話の中のボキャブラリーが違う。 旦那が奥さんに、 「お前、メールちゃんとチェックしていなかったのか?」とか お母さんが子供に、 「スマホ代くらい自分でバイトして払いなさい!」 とか、そんなセリフ一切出てこないし。
学生の竹やり訓練の映像とか見ても、時代は大きく変わったなと思う。
現代では無人飛行機がミサイル爆撃したり、サイバーアタックする時代。
でもまだ100年も経っていない。 和服姿の俳優陣の演技を見つつ、 映画に使われる今ではアンティーク品になった小道具を見つつ、 タイムトリップした感覚を味わう。
日本の美しい自然風景は、今と同じだ。
現在もその当時を生きた人たちは、まだたくさんの方がご健在。
その人たちの目から、このデジタルに彩られた現在の日本、世界は どのように見えるだろう。 今、80歳以上の人が、激動の世界史の一ページを生き抜いた人たちだと思う。
テレビもラジオもない時代とスカイプのある時代を両方知っている世代。
「自分が子供の頃は、カセットテープとかファミコンがあったんだ」 とか、比較にならない。
劇中で、運命の中で、 俳優たちは、人々は、時に笑って、泣いて、悩み、年をとっていく 様々な場所で、様々な人々とともに。
航海する船の目印となるともしびが 消えることのないように 守り続ける夫婦。
喜びも悲しみも幾歳月 Times of Joy and Sorrow 最後の方のシーンでの奥さんのセリフ
ともに過ごした 幾年月の よろこびかなしみ 目に浮かぶ
ポチッと視聴再開して、何かに触れられた (‘_’) ![]()

